豊かになりすぎた日本人

現代の日本人はあらゆる面で豊かになりすぎたのではないかと心配しています。そして生きて行く上で一番大切なものを忘れてしまったのではないでしょうか。その大切なものを探し求め、もがき苦しんでいるのが、今の日本です。
"衣食足りて礼節を知る"と言われますが、むしろ現代の日本は衣食足りて心が貧しくなっているように思えてなりません。
ほとんどの人がきれいな家に住み、食については、やれグルメだ、ダイエットだと逆に食べ過ぎに注意している。昔、親に言われた"残さないように食べなさい"は、今では死語になりつつある。着る物についても、個性的なファッションを楽しみ、贅沢なブランド品で着かざっている。外から見た目は本当に豊かな日本だ。
日本に来た外国人は、日本は不景気だと聞いてやって来る。しかし実際日本に来て不思議に思っている。マイカーを持ち、家中いっぱいの電化製品、日本のいったい何処が不景気だと。今、日本人に何をしたいのかと質問すると、一番が海外旅行だと言う答えが返って来る。現代の日本を象徴している様に思えて面白い。日本の不景気は物質的なものではなく、むしろ心の問題ではないでしょうか。
日本人の良さはいったい何処へ行ったのでしょうか。優秀、勤勉、気まじめ、男らしさ、女らしさ、大人らしさ、子供らしさ、親らしさ。そんな大切な日本人らしさが無くなって来ているようで残念です。
あたり前のことをしてあたり前の生活をする。あたり前に生きることが実は一番難しいことであり、もっともすばらしいと気付く、そんな人生を送ることが私は一番幸せだと思っています。私はそんな気持ちを持って議員活動を行って行きたいと思っています。 |